トイレトレーニング、焦らなくていい話。ーー早くできた=偉い、ではありません。
2026.9.17
「3歳までにオムツが取れないと、保育園で困る?」
「お友だちはもう取れたのに、うちの子だけまだ…」
「夏のうちに、絶対に取りたい」
トイレトレーニングのことで、悩んでいるご家庭はとても多いと思います。
このページでは、ゆうすい保育園のトイトレに対する考え方を、率直にお伝えします。
結論:トイトレは、焦らなくていい
最初に、ひとつだけお伝えさせてください。
トイレトレーニングに、焦る必要はありません。
これは「ゆっくりでいいよ、頑張ろうね」という励ましの言葉ではなく、
私たちが本気でそう思っている、保育の根っこにある考え方です。
焦らなくていい理由①:必ず、できるようになる
トイレに行く、というのは、
人が生きていくうえで衛生に関わる行為です。
衛生は、社会で生きていくために誰もが身につけることなので、
個人差はあっても、すべての人がいずれ必ずできるようになります。
大人になっても、オムツが取れていない人はいません。
ーー当たり前のことですが、これが何より大事な事実です。
「うちの子だけ、いつまで経っても…」と思う日があっても、
その子もまた、必ずトイレができる大人になります。
ここを信じてあげるところから、トイトレは始まります。
焦らなくていい理由②:「早くできる」に本質的価値はない
ここは、少し立ち止まって考えてほしいところです。
トイトレが早く終わって、本当に得をするのは誰でしょう?
正直にお話しすると、いちばん得をするのは大人です。
- オムツ代がかからなくなる
- オムツ替えの手間がなくなる
- 外出時の荷物が減る
- 「うちの子は早く取れた」という安心感が得られる
これらは大人の都合であって、子ども自身が「早くオムツを卒業できて得した」ということは、本質的にはありません。
早くできても、ゆっくりでも、
その子の人生における「自分でトイレに行ける」という事実は同じです。
「早くトイトレを終わらせたい」という気持ちは、
ほとんどの場合、大人が楽になりたい気持ちと、ほぼイコールです。
ーーそれ自体は悪いことではありません。
でも、そのことに自覚的でいてほしいのです。
焦らなくていい理由③:焦りは、親子関係をこじらせる
大人が焦ると、子どもにそれが伝わります。
そして、
- 失敗を叱られる
- 「もう、なんでできないの!」と言われる
- ほかの子と比べられる
こんな関わりが続くと、子どもは「トイレ=怒られる場所」「自分はダメな子」と感じるようになります。
子ども自身のペースで進めば、トイレは「自分でできた!」の喜びの場所になります。
焦って進めると、トイレは「叱られる場所」になります。
トイトレは、そのときどきの親子関係そのものです。
急がせないことは、お子さまの自己肯定感を守ることにつながります。
ゆうすい保育園では、家庭と「協働」で進めます
ゆうすい保育園のトイトレは、ご家庭との協働を基本にしています。
園が一方的に進めることも、ご家庭に丸投げすることもありません。
園と家庭で共有していること
- お子さまの「興味」のサイン(トイレに興味を示すか、おむつのぬれを伝えるか)
- ご家庭での進み具合(どこまでできているか・どうしたいか)
- 失敗したときの対応の方針
ご家庭で「そろそろ始めたい」と思われたら、園にも教えてください。
園でも、その方向に合わせて関わります。
「始めどき」のサインは、確かにあります
「焦らなくていい」とは言いましたが、
子ども自身の準備が整うサインは、確かに存在します。
▼ 始めどきの目安(あくまで参考)
- おしっこの間隔が2〜3時間ほどあくようになる
- 「ちっち出た」「うんち」など、自分で伝えられるようになる
- トイレに興味を示し、ついてきたがる
- 自分で椅子に座ったり、簡単な動作ができる
ただし、これらが揃わなくても焦る必要はありません。
その子のペースで、揃うときに揃います。
園では、お子さま一人ひとりのこうしたサインを見ながら、
「そろそろかな」というタイミングをご家庭にお伝えしています。
失敗したときに、大人ができること
トイトレ中の失敗は、必ずあります。
その瞬間に、大人がどう関わるかーーここがいちばん大事です。
「叱らない」「焦らない」「比べない」
ゆうすい保育園では、失敗したお子さまに、こう関わります。
「気づけたね」
「次は、トイレで一緒にやろうか」
「ぬれちゃったね、お着替えしようね」
責めない、急かさない、淡々と。
そして、できたときには思いきり喜ぶ。
ーーこのリズムを、園と家庭でそろえてあげると、
お子さまは安心して挑戦できるようになります。
「いつまでに取れた方がいい」は、ありません
最後に、よくいただくご質問にお答えします。
ゆうすい保育園では、「◯歳までに」というラインは設けていません。
オムツのままで通っていただいて、まったく問題ありません。
子どもの成長は、トイトレが「早いか遅いか」で測るものではありません。
もっと大きな枠で、その子の歩みを見守りたい。
これが、私たちの保育観です。
私たちが伝えたいこと
トイトレは、いつか必ず、終わります。
早く終わっても、ゆっくり終わっても、
その子の人生に、本質的な差はありません。
それよりも、トイトレの時期を「叱られた記憶」にするか「自分でできた喜びの記憶」にするか。
その違いの方が、ずっと大きい。
私たちは、お子さまにとってトイトレが「自分でできた」喜びの記憶になるように、
ご家庭と一緒に進めていきたいと思っています。
ご相談・見学について
「うちの子のトイトレ、どう進めたらいい?」
「もう3歳なのに、まだオムツで…」
そんなご相談も、見学のときに気軽にお話しください。
焦りを抱え込まないで、一緒に考えさせてください。


